みなさん、こんにちは。
今年の冬は、昨年と打って変わって穏やかですね。去年の今頃は、正に雪との戦争でした。亡くなった方も おられましたね。本当に悲惨でした。
さて、もう2月です。早いものです。私の地区では、この2月に火祭りである左義長を行います。先日でした。どんど焼きとして知られていますが、全国各地で行われており、その呼び方は地域によって様々のようですね。
正月の飾り物やお守り、また書初めで書いたものを持ち寄って焼きます。その左義長で焼いた餅を食べるとこの1年間は風邪を引かないとか、また
書初めのものは、天に向かって舞い上がると字が上手くなると言われています。賑やかなうちにひと時を過ごします。
確かにこの火で焼いた餅は、気持ちが入るせいか本当においしく思います。また1年の始まりでもあります。
この左義長は、当地区でいつ始まったのかについての記録などはありませんが、お年寄りに聞くとその昔、この左義長をやらなかった年にこの地域で
火事が発生したとのことで、それ以来、必ず毎年行うようになったと聞きました。いわれには、必ずいわれがあるのですね。
さて、餅は大好きですが、なぜあのように粘りがあり、また、早くに硬くなってしまうのでしょうか?
そもそも、米の粘りには、でんぷんが関係しているのです。でんぷんは、ブドウ糖が結びついたものです。そのでんぷんは、アミロペクチンとアミロースに分けられます。
粘りが強いご飯は、アミロペクチンが多く、弱ければアミロースが多いということになります。餅には、アミロペクチンが100%であるので最強の粘りをみせます。
もち米に水を加えて加熱すると、α化(つまり糊化する)して餅米は軟らかくなり、餅になります。
α化(糊化した)したでんぷんは、経時変化を起こします。冷めたりすることにより水分が奪われ、分子構造に変化が出てきます。その分子間の隙間が小さくなって、硬くなって
いくということです。これはでんぷんが老化したということです。老化すると、柔軟性がなくなり正に硬いということです。
しかし、この硬くなって餅を焼いたり煮たりすることで、またでんぷんがα化(糊化)することで、柔らかくなるわけですね。
餅を食べて、元気な活力のある日々を過ごしましょう。